8/1 「森」なわけ

次回公演は、主催のG-net TOKYOが運営するサイトのこちらの詳細ページを見ていただければわかるとおり、日本の「森」で起きていることを背景に行われます。


それで、なぜ森? というところなんですが。

AAPAでは、これまで「劇場ではない場所での舞台上演」を続けていく中で、港湾に面した横浜を主な拠点として活動してきたこともあり、砂浜、海、ポートサイド、雨、地下水、ペットボトルと、多くの場面で「水」と接点を持った舞台を重ねてきた感覚があります。そんな中で前回の「PAPERGATE」では、創作の始まりとして「水面に映るビルの景色→森」というイメージが浮かび、チラシのイラストも、森を中心に置いたものを描いてもらいました。

水と森がつながる、というのは水が森から来る、ということから考えればそうね、という話なんですが、それよりも何か水を境目として、森とビルがあるよな、というところから、ことの発端が始まった感じがします。AAPAは、象徴としての「ビル」と距離を取って、水のある場所で活動してきたけれど、それよりもっと向こうには「森」がある場所があって、そことも距離を取っている。そんなことを、無意識に自覚し出した気がします。

「ビル」でもない、「森」でもない。そんな場所でやれることとは何なのか。

ここ数年、考えるというよりは動くことで、そんな自分たちに水に集まる習性があるということを確かめてた感があります。と同時に、その外側にある、森やビルの存在についても、徐々に見えてくるようになったのだと思います。

もちろん(と言ってしまうと投げやりのようだがそうではなく)、森のことは知らない。ただ、いま思えば、水のことも知らなかった。ビルの方に流れていくことに、素朴な抵抗として距離を取ったことが、結果的に水の流れに目を止めることを増やした、というだけで。

いま触れ始めている森についても、段々と触れることの多くなった水のように、意識するものになるかどうかはわからないけれど(森、あるいは木を、どう舞台で使っていくんだろう?)、日本の国土の7割は森林、とのこと。日本でどこかに行くなら、結構、森に当たる。それならいま、出会っておいて良いんじゃないかと。そんな気持ちを持って、だから森、の今回なのです。

2008年08月01日(金)

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