観ること (11)
12/31 瞬く間
11月でひとしきり人前でのことは終わっていたので、12月は気になることを繰り返し方向を変えて考えたり、来年に向けての準備的なことで関西に行ったりした。

淡路島の電力発電の風車。施設内や風車の中を見学させてもらい、周囲からの眺めを観て周る。電力という社会的な機能とあわせて作られている風景。

大阪に移動して、造船所跡地で各種一般企業と軒を並べながら劇場・スタジオスペースを運営しているクリエイティブセンター大阪を訪問。写真はイベント利用もできる屋外エリア。広い。

京都では廃校になった小学校が、劇場・稽古場・ギャラリースペースになっている京都芸術センターに寄る。敷地内にはカフェや校庭があり、一般利用もされている。
どれも、日常に染み出しているところに目が行った。
劇場ではない敷地が観る場所になり、逆に劇場の敷地の中に普通の場所がある。日常と繋がっている舞台、表と裏、背景と体感、外と中が一体のもの。それが当然になれば良いと思う。来年はもっと、そういうことがわかる形にしたいと思った。
今日で終わりだからすぐだったけど、反省の12月。明日から2009年。
2008年12月31日(水)
9/22 先週末は3勝2敗
先週末は、11月の柏とアサヒ・アートスクエア(Migrate)での公演に向けて、稽古、スタッフ打ち合わせ、チラシ作りが並行して進み、本番まであと2ヶ月を切ったということで、そろそろ本格スタート、という感じ。「次回企画」も更新しました。
そしてそれもあって、先週末は観に行こうと思っていたイベントを2つ見逃す・・週末の間に5つ周ろうとすること自体が間違いなんだが。そんな中、金曜日はこまばアゴラ劇場で、スイスの劇団の「ジャックとその主人」を観た。役者がみな力強くて面白い。全員、オーディションで集まったフリーの役者さんなんだそうだ。
(終演後のトークも含めた詳しいレビューが、こちらのサイトに掲載されています)
それにしても、行ってみたいと思うイベントがあっても行けないのが現実で、それを前提に考えれば、これから何をしていくべきか、少し見えてきそうな気がする。
2008年09月22日(月)
11/1 10月の振り返り
10月に観に行った中から、主なものを羅列。
東京・横浜、行ったり来たり。
1. カロリン・カールソン 「Double Vision」 (神奈川県立青少年センター)
2. カンパニー・サミュエル・マチュー 「Us-Band」 (シアタートラム)
3. 松之木天辺 ソロダンス 「ナイト」 (ミュージアム東京)
4. 東京デスロック 「3人いる!」「LOVE」 (リトルモア地下)
5. 金魚 「沈黙とはかりあえるほどに」 (TEMPORARY CONTEMPORARY)
6. Noism07 「W-view」 (シアターコクーン)
7. 劇団820製作所 「izumi (ワークインプログレス/リーディング)」 (STスポット)
8. 「ReFinedcolors」 (スパイラルホール)
9. 燐光群 「ワールド・トレード・センター」 (ザ・スズナリ)
10. 石黒曜子 「マトリョーシカ幻想曲」 (BankART Studio NYK)
その他、急な坂スタジオの国際交流レジデンス事業成果発表(アルカディ・ザイデス『DA AT』/のげシャーレ)、「APPEARANCE│写真表現と現代空間の深層」(代官山ヒルサイドテラス・ヒルサイドフォーラム)などに行った。
2007年11月01日(木)
10/4 ひさしぶりに
どこどこ観てきました、の報告再開。
9月に観に行った中から、主なものを羅列。
1. 美野和紙と書の展 (相田みつを美術館) *実演の演出担当として参加
2. 小指値 「ver. YOKOHAMA」 (STスポット)
3. イデビアン・クルー 「政治的」 (吉祥寺シアター)
4. 澤田有紀 「覚」 (神楽坂 die pratze)
5. 磯辺行久展 (東京都現代美術館)
6. 室伏鴻×黒田育世 「ミミ」 (赤坂RED/THEATER)
7. 中野成樹+フランケンズ 「遊び半分」 (赤坂RED/THEATER)
さすがに公演があった月なので、少なめ。
2007年10月04日(木)
7/11 現代の、浅い歴史
劇場で行われるダンスにも様々な種類がある。シンプルに考えるとして、空間、時間、身体のどれに焦点が当たっているかで、作品内容は大きく変わってくる。
例えば、今年の初めに吉祥寺シアターで観た、Co.山田うん×deepblue 国際共同制作公演 「ひ び」(振付・出演:山田うん、篠崎由紀子)は、劇場空間はほぼ素舞台のまま使われ、時間経過に伴うドラマ的な展開は見られず、強烈に身体にフォーカスがされていた。このことを知って劇場に行くのと、知らずに劇場に行くのとでは、印象/覚悟がかなり違ったものになるだろうと感じた。
(※作品について詳しく書かれた舞台評が、コチラに掲載されています)
覚悟と書いたのは、現代の作品(contemporary)は「なぜ・いま、これが起こっているのか?」ということへの理解が、大きく作品そのものから受ける印象、更に言えばその評価に関わるからだ。そのため、作家が何をテーマとして今回の作品に挑んでいるのかを知ることは、重要に感じる。公演期間は、大抵は一週末限りなので、初日の舞台を見てからそのテーマが伝えられていく形では、多くの人は舞台に居合わすという行動に移すまで至れずに終わってしまう。新作の場合、できる限り事前に、作品内容がどのようなものなのかを広く伝えられると良い。AAPAは毎回、それが出来ていないのだが。
世界には無数の舞台作品がある。好む作品との出合いを喜ぶ人も無数にいる。
だが世の中で多くの人に情報として伝わるものは、「最大の消費者層」が求めるものであることが条件になることが多い。そのため多くの作家は自主公演の形式を取り、作品発表を続けていく。結果として、公演前に広く情報を伝えることまで手が回らず、実際は多様な趣向を持つ人々と、多様な作品が出会う機会は、さらに限られてしまう。
音楽の分野で、ネット配信を行うモンスター・ラボという会社がある。現状の音楽の情報流通経路が、作家・オーディエンスの持つ多様性に応え切れていないと、未来を語っている。彼らは、ニッチなジャンル(楽曲)で作家名や楽曲名を知らない場合でも、多様性を持つ各ユーザーがそれぞれ興味のある作家・作品に辿り着ける工夫を、サービスとして提供している。サイト上での楽曲購入の方式も、その工夫のひとつだ。
『価格は100円~200円の間で、リスナーが自由に決められ、標準価格の120円を超えた分はアーティストやレーベルに活動資金として提供する仕組みだ。「海外では、ストリートミュージシャンにチップを払う文化がある。日本でも、音楽活動を温かく見守る文化を作りたい」』
今、舞台を行う場所(劇場/シアター)は、淡々と順を追って変わり始めていると感じる。それでも、何も意味付けがされていない、文脈が読めない場所・状況で、多くの舞台は今も行われ続けている。ただ厳しいその環境に対し、何か自分から出てはこないかと動いた結果、AAPAはそのような環境があるということがわかりやすいよう、ただ突っ立っただけで、まだ歪だ。Away,
シンプルな姿は見つかるかもしれないし、そうはならないかもしれないし、まだわからないが、それでもこれは変わる時期だろうなと感じるので、今日はこんなことも書いてみた。
2007年07月11日(水)
6/3 路線を歩く
具体的な調査結果を知っているわけではないが、東京都心において「舞台芸術団体による自主的な公演」は現在非常に多く、その状況を東京というターミナルで把握しようとすること自体、想像だにしないことだと思う。関心を持ち、意識的に情報に目を向けて選別し、その上で積極的に時間を調整して会場まで足を運ぶことを繰り返すとしても、多くは追い着かずにかなりの数を見落としていく。
自主公演を行う側には理由がある。作品を発表しない限り、創作技術の成長は見込めないし、様々な種類の観衆に目を向けてもらうことも適わない。背景には、創作の評価軸として同時代性(contemporary)が前面に出るようになり、何かしらの既存の方法論を学ぶ前に先ずは自らの手で思うように作る行為を重ね、その結果を通じて自分がどのような方向性に在るか(歴史と繋がっているか)を発見しようとするアプローチの浸透がある。既に幾重に分化する歴史を互いに比較し、検討と習熟を可能にする環境が見当たらない状況では、たとえ未熟であっても作るしかない。
このアプローチが許す時間には限りがある。目安として、最初の4年。一部にとっては、続く2年。時間が来れば、勝手・自由に人が行き交うターミナルを出て、それぞれの細分化された路線の先、自らの終着点としてのターミナルへと向かわなければならない。またある人は、巡回し続けるその場を改めてターミナルとして捉え、終着点とする。
4年目に入り、選択の結果として表れたごく小さな路線の、終着点近く。車内は別世界になると思っていたが、同じ車内に、ターミナルで目にした人がいることに気づく。歴史を見る目は、ターミナルでも生きているかもしれない。
2007年06月03日(日)
11/1 10月も終わり・・
10月に観に行った中から、主なものを羅列。
今月はやや、南寄りかな?
1. 長塚圭史 作・演出 「アジアの女」 (新国立劇場 小劇場)
2. 七里ガ浜オールスターズ 「双魚」 (下北沢OFF・OFFシアター)
3. KATHY パフォーマンス 「Happy Birds」 (横浜美術館前エントランス)
4. 劇団、本谷有希子 「遭難、」 (青山円形劇場)
5. 三茶de大道芸 ユキンコアキラ など (三軒茶屋駅前キャロットタワー周辺)
6. クリスト&ジャンヌ=クロード講演会 (慶應義塾大学日吉キャンパス)
7. 東京デスロック 「再生」 (アトリエ春風舎)
2006年11月01日(水)
10/1 9月も終わり・・
9月に観に行った中から、主なものを羅列。
下北を中心に、さいたまから横浜まで上手く散らばった。珍しい。
1. 劇団唐ゼミ 「ユニコン物語 溶ける角篇」 (横浜馬車道/旧帝蚕倉庫跡地)
2. 中野成樹+フランケンズ 「暖かい氷河期」 (STスポット)
3. 庭劇団ペニノ 「アンダーグラウンド」 (ザ・スズナリ)
4. 「光の魔術師 インゴ・マウラー展」 (東京オペラシティー)
5. 砂連尾理+寺田みさこ 「I was born」 (こまばアゴラ劇場)
6. イデビアン・クルー 「補欠」 (世田谷パブリックシアター)
7. 東京ネジ 「いえ、これは実験です。」 (下北沢OFF・OFFシアター)
8. スペースノイド 「スタンレーの魔女」 (シアターグリーン BIG TREE)
9. サミュエル・ベケット 作 「エンドゲーム」 (シアタートラム)
10. オーストラリアン・ダンスシアター 「HELD」 (さいたま芸術劇場 大ホール)
今日は、長塚圭史 作・演出 「アジアの女」 (新国立劇場 小劇場) を観た。
災害後の世界での「作家(ライター)」という存在に着目する視点が興味深く、個人的には、そのテーマについてより深く描いて欲しいと感じた。
同時に、三部作、が頭に浮かんだ。災害とはまた異なる状況下の「作家(ライター)」についても、その立ち居振る舞いがどうなるのか、知りたい。
2006年10月01日(日)
8/21 夏を歩く
8/19, 20 と、越後妻有に行ってきました。19日はニブロールの農舞台での公演(ワークインプログレス)、20日はドミニク・ペローの能舞台やまつだいの里山散策など、歩く歩く。
■ 農舞台 (雪国農耕文化村センター1Fピロティ より)

■ ドミニク・ペローの能舞台近くの下条駅 (薄くて小さい駅)


■ 能舞台上より (天井の光景がデジタルコラージュを想像させる)

2006年08月21日(月)
6/3 ぜいたくの果て
前回のエントリーに書いたとおり、週末はだいたい舞台をハシゴしながらひとに会っています。
とはいえ、いま首都圏では良い舞台が毎週・毎週行われていて、選りすぐっているのだけれど観きれないのが現実。ぜいたくなもんです。
でも、演じ手であるダンサーや役者にすれば、実際のところ(たとえ週末の劇場が満員だったとしても)舞台では食べていけず、劇場が職場にはなっていない。
これって何なんだろうと考えるとき、タモリと糸井重里、山下洋輔による「はじめてのJAZZ。」で書かれていることを思い出します。
週末だけでいいのに、ライブハウスで毎日、「おまえの話は、もう聞いたよ」「いや、今度はちょっと違う友達の話をしますから!」「ほんと?」「うん、これは、ちょっと違っておもしろいですよ!」てなやり取りが繰り返されている、という話。
他にも「ただの何とか会館じゃない、名前のついた劇場が必要」という話が出てたり。それで、学生やプロになりたてみたいなのは「ニューヨークじゃ、みんな、食いながら聞いてるんだから、日本人は蕎麦屋で食べながら聞いたっていいんだ」って感じにしてもらって、何でもないレストランに入って、下から音が聞こえるから行ってみたらデュオをやってるぐらいの感じでやればいいと。
初めてのひと向けに、きちんと解説をしなさいと。あと若手については、なんか勝手にやってるな、ぐらいの感じで広く認知してもらえればそれだけで良いのではないかと。
そういうもんかもな、とよく思います。
2005年06月02日(木)
6/2 デュオ・ソロ攻め
最近の週末は、ほとんど舞台を誰かと一緒に観に行っています。
ダンスについて紹介すると、先々週末は横浜・馬車道のBankARTでOff Nibrollのデュオ作品を。
そして先週末、土曜は横浜の赤レンガで
・発条トのパフォーマンス
・高野美和子、三浦宏之、白井剛の各ソロ作品
日曜は、世田谷のシアタートラムにて井出孤独を観ました。インタビュー映像、かわいいすね・・・
どれもダンサーについては素晴らしさが各所で現れていて、満足しました。
あと井出孤独においては、最終的に7名で観に行ったことになり、終演後もかなりにぎやか。ひとと直接会えるのが、やっぱり舞台の面白さです。
TB
一緒に行ったdenali さんがいい感じで絵を書いてくれてます。特に手と腕に注目。
