2007年10月のノート
10/31 余韻の秋
10月も今日で終わり。
11月は、次の作品の内容・計画を具体的にしていく。
でないと、どうにもならなくなってしまうからね・・
ゆったりと座学の秋は、とうに過ぎ去り。
これからは一足早く、師走の秋じゃ。
2007年10月31日(水)
10/22 シンプル
これまで読んできた本についての覚書を、あらためて整理している。
以下、『舞台を遊ぶ』(著:別役実)で、舞台(シアター)を通じて演者と観客の間で「何者かの共有」を実現するために、必要なものとして挙げられているもの。
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・舞台空間、出ハケ(+リノリウム)
・演者が気配を感じる、舞台の「背景」となる空間(*側面でも可)
・衣装、小道具(*物として肌で「気配」を感じるもの)
・簡単な照明用具、客電
・簡単な音響用具
・観客(席)
・カメラ/ビデオ(+プロジェクター、スクリーン)
2007年10月22日(月)
10/15 ごく個人的な
座学の秋。先週末、急な坂スタジオ。
チェルフィッチュ、岡田さんの講義。「生成」とは何か。気になるところ。
そして同じく先週末、金魚「沈黙とはかりあえるほどに」、Noism07「W-view」(安藤洋子振付「Nin-Siki」/中村恩恵振付「Waltz」)を観る。
自分が先ず積み重ねていかねければならないことは何か。この3つの作品を観れたことで、そのことがまた少し明確になった。
自分にとって最も重要と感じられたのは、中村恩恵振付「Waltz」だった。
今日から、12月の外部公演の稽古が森下スタジオとにしすがも創造舎で始まる。こちらも急な坂スタジオを通じて今年の春に出会った、イェレナ・グルーズマンによる演出作品(SCIENCE PROJECT 「Worm Man」)。座学も並行して進める。
2007年10月15日(月)
10/13 Pg検証(6)
「Papergate」のテーマは公演初日を控えた深夜に書いたように、「東京近郊の夜の風景」だった。ただ、実際はそれだけでは無く、「都心に通勤するひとり暮らしの女性が見る、東京近郊の夜の風景」というのが、当初からこの作品の軸にしようと考えていた設定だった。
Introductionにある、22歳から26歳にかけて徐々に移り変わる姿が、東京近郊から見る都心の姿と重なり、いまいる場所と都心との距離感をひとつの形(Papergate)として表す、きっかけを与える。遠くに見える夜の都心の光と、この東京近郊という場所に新たに建てられた建物に溢れるカーテン越しの光が、互いが反転するような位置に並ぶ瞬間を、作品を通じて描ければと考えていた。
だが想定していた会場は利用できなくなり、結果的に構成は変更することになった。
「並列」から「分岐点」へ。
「都心を臨み、その姿を背景として反転させる」姿と、「都心に通勤するひとり暮らしの女性」の「見ること(vision)」を重ね合わせることを想像した試みは、設定としてある「都心に通勤するひとり暮らしの女性」と「東京近郊の夜の風景」、そのそれぞれに存在する「時間経過」を重ね合わせる試みへと、移り変わることになった。
2007年10月13日(土)
10/12 Pg検証(5)
沈黙の8月。今日は、その様子を。
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とりあえず、基本的な作品の方針は変えないと決めていたので、8月頭から本格的に始まった稽古では、自分の中でわかっているところまで、まずは取り掛かることにする。
しかし、変更になった会場での舞台(空間)プランは、依然として頭に浮かばない。稽古場で動き(ダンス)をひとつひとつ作っていくのだが、これをどこからどう見ることになるのかは、未定のまま。いやー酷い話だ。と自分に空しい突っ込みを入れつつ 仕方がないのでひたすら個々のソロを各ダンサーと協同で作っていく。
前回のLFで振付だった永井美里から、9月頭までに全体の見通しができてないと本当に間に合わないですよ、とアドバイスを受けるも、稽古場では相変わらずそれぞれのソロばかり続ける。
そんな8月はいつになくグレーである。たまに会場になるZAIMの地下を確認に訪れれば、正にこの気分そのままの空間が広がっている。うーん。なぜ。
兎に角、会場となる場所で空(景色)を見ることができないのが痛い。地下だから当前なんだが。「Papergate」が…見れない。
と、言っている間に9月は来てしまう。結論。現実的な路線の選択。
今回の作品には、複数のテーマを持たせてある。最も中心になると考えていたものを先頭に出すのではなく、別のものを先頭に立たせることを決めた。
舞台空間は、当初予定していた並列型の構成ではなく、直列の変則型で構成することに決定する。これでもう、後戻りはできない。舞台世界の中心は、直線(並列)ではなく L字型(分岐点/変わり目)になることが決まった。これで、当初に想定していた「行き止まり(頭端)式のターミナル」からの発想は、とりあえず捨てなければならない。なぜなら行き着かないから。しかし、そうすぐに忘れられるものでもない。既にそうだと思い込んでしまっている。ので…
知らんし。
というわけで、出演者の構造が4対1に決まる。後はこのルール(構成)の通りに部品として作ってきたそれぞれのダンスを当てはめ、自然とここで通るなというポジションが決定していく。出演者の配置と動線は、これで基本確定。ここまで作ってきたソロのパートについてはね。という話ではあるが。
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ここまでで、8月は終わる。
こうして出来たもの(形)と作品内容との整合性を、これから見なければならない。
そう考え、9月に入った。
2007年10月12日(金)
10/11 Pg検証(4)
思いがけず追い撃ち的な踏み外しに出喰わし、方向感覚を失うように着地。
この7月末時点での、その他のことについて。
まず、声をかけていた方の予定が合わないこともあり、舞台監督を外部から招くことを断念。いつものことだが。あわせて照明・音響オペも、今回は専門スタッフが確約せず。別にこれらは執拗に探せば良いだけの話だが、そういう気分でも無く、いま揃っているメンバーでやれることはやるという形で進めることにする。とにかく計算できない要素がこれ以上増えるのは避けよう、という判断。
(*公演本番では照明オペを演出の上本、音響オペを音楽の國府田が担当)
そして相変わらず大したことを書いているわけではないが、チラシに載せる作品のIntroductionについては、まあこのタイミングで(会場が変わってしまったとはいえ)別作品をやる余裕は無いので、当初の構想のまま入稿。作品タイトルも当初の通り。しかし会場の雰囲気は大きく変わってしまったため、チラシ完成後のプレス実施時に、制作メンバーから「公演の案内文が相変わらず(…)よくわからない」「こういう文章に直したらまだ伝わると思うがどうか」という校正が入る。まあこれ自体は毎回のことだが、その文面を見て、まるで自分が全く違う舞台を作ろうとしているように感じる。このあたりで、どうにも口数が少なくなる。
8/9の「スキマ」を最後に、webのこの欄にも書き込まなくなる。
当初の考えの通りに、地下の会場で空間構成をしてみようとやってみるが、案の定というか、思い描いていた効果は出ず、断念。
結果、5月末に浮かんだ構想を再度組み直し、ベースになる「見ること」を 空間 から 時間 に変更することに決める。そのため今回は、上演する会場の空間構成(営為)に関係なく、先ず音と動き(ダンス)をそれぞれ単体で作り出すことによって、時間の構成を優先する形を取った。LFの次にいきなりこれをやるつもりは無かった。だがこれが、仕様が無いというやつだ。
あれだ。おれは今回、AAPAで外部作家やカンパニーと協同した「アウェイ」シリーズ(1.アウェイ遠征/2.アウェイ箱庭/3.アウェイ街区)の外部側をやるわけだ。とか自分で自分に言ってみるかと思うが、意味無いので黙る。
そんな感じで8月は終わる。本番まで、あとひと月。
2007年10月11日(木)
10/10 Pg検証(3)
公演会場の変更を迫られる事態は、とにかく激しく突発性の出来事だったので、作品内容のことも勿論そうだが当然、制作面の対応も急を要した。漢字多いな。
とりあえず超速で会場を下見(なんせ旧駅舎が使えないと伝えられたのが、ZAIMに入るところでの立ち話だったので、ね)。凡そのキャパを叩き出し、公演日程を組み直す。ZAIM本館地下の空間では客席は40席を割り込むと見て、公演期間を当初の3日間から、木曜から月曜までの5日間に伸ばす決定をする。そしてチラシの会場表記と地図の変更をデザイナー(宣伝美術)にお願いして修正してもらい、なんとか公演2ヶ月前のチラシ入稿を終えた。
いつ何が起きても、仕様が無いと考えるべきと、今回感じた。
(*同じ時期、出演を予定していたダンサーのひとりが怪我で出演できなくなり、代役を務められるダンサーを見つけることも、チラシ入稿までに終えなければならなかった。最終的には新たに2人を出演者に加え、当初4人の予定だった出演者は5人に変更した)
それでも、やるべきことに進むことが重要だと、今その時を再び思い返して、思う。
2007年10月10日(水)
10/9 Pg検証(2)
昨日、5月末のサイトでのエントリーについて触れた。
この時点で考えていたことを、整理してみる。
- (ベース/核となる)「見ること」として、空間、時間、身体(間)から1つ選ぶ
- それを通じて「見ることのないものを見る」
- 生活での実感と呼応する、「自宅近くの駅前/ターミナル」を作品テーマにする
そしてこの3つをもとに、更に以下の構想を描いた。
- 「見ること」として、先ず空間を選ぶ
- 「見ることのないものを見る」ために、「形」に焦点を絞ることを試す
- 行き止まり(頭端)式のターミナルだった、旧東横線桜木町駅舎を会場とする
上記の構想をもとに企画をまとめ、ここから約2ヶ月、7月中旬の時点で全ては順調に進んでいた。空間のイメージが具体化し、リハーサルの方針が見えてきた。
しかし、7月末。公演会場として予定されていた旧東横線桜木町駅舎は突如「利用不可能」になり(*AAPAが利用申請をしていた週末について)、会場はZAIM本館地下への変更を余儀なくされた。
3つ目が揃わなかったことで、あらためて構想を遡り、その流れが通る様に組み直さなければいけない。既に、公演まで残り2ヶ月…。
2007年10月09日(火)
10/8 Pg検証(1)
今回は早め。Papergateについて、思い返した内容をメモしていきます。
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本番の4ヶ月前。今年の5月末が、事の始まりだと思う。
2007年10月08日(月)
10/5 ソファーのような
今週の日経新聞の夕刊、奥田民生インタビューの連載あり。
そんな秋だ。
まるで学生に戻ったような毎日。
ワークショップが3日間続いた後、
今日は急な坂スタジオでビデオ漬け。
クラクラした。
本も読んだし、考えたいと思うことも増えた。
缶ビールを2本飲んで、ソファーで考えごとをしていると
嫌な感じが過ぎったので起きた。
座学の秋。
確かに、勉強もしないとできることが増えないしね。
2007年10月05日(金)
10/4 ひさしぶりに
どこどこ観てきました、の報告再開。
9月に観に行った中から、主なものを羅列。
1. 美野和紙と書の展 (相田みつを美術館) *実演の演出担当として参加
2. 小指値 「ver. YOKOHAMA」 (STスポット)
3. イデビアン・クルー 「政治的」 (吉祥寺シアター)
4. 澤田有紀 「覚」 (神楽坂 die pratze)
5. 磯辺行久展 (東京都現代美術館)
6. 室伏鴻×黒田育世 「ミミ」 (赤坂RED/THEATER)
7. 中野成樹+フランケンズ 「遊び半分」 (赤坂RED/THEATER)
さすがに公演があった月なので、少なめ。
2007年10月04日(木)
10/3 『Papergate』 公演終了のご報告
AAPA新作公演 『Papergate』、無事終了いたしました。
ご来場いただいた皆様、そして観ることはできなかったけれど気にかけてくださった皆様、本当に有難うございました!
今回の公演は、これまでで最長の5日間・全7回公演ということで、たくさんの方にご来場いただき、多くの貴重なご意見をいただきました。これからの次回公演の準備の折に、ひとつひとつ参考にしていきたいと思います。
そして公演写真等、後日このサイトにアップ予定です。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。
AAPA Away at Performing Arts
