作品紹介:
からだを踊りと音楽 (と少しの話) が静めていくとき、動きのなかに「見えないもの」や「言葉にならないもの」がともにある、と思い出す。
コロナ禍の中、誰もがこもりながら過ごした日々の気づきと、メーテルリンクの戯曲『青い鳥』に書かれた「眠りと沈黙」の豊かさに着目して創作したダンス作品。
---
『青い鳥』の物語に出てくる、チルチル兄妹が暮らす小屋の隣に住んでいる「眠りのもたらす夢のやまいにかかり、こもり続ける娘」は、チルチルの鳥が欲しいと母親に言いながら、心のなかで本当は「幸せになりたい」と願っているように見える。本当かどうかは黙ったままで、わからないけれど
(ずっと眠っていたい) できるなら
(ずっと黙っていたい) できるなら
物語の最後、チルチルが飼っていた鳥をプレゼントされた娘は、こもりから目ざめて踊ったり飛んだりするようになって、鳥を抱えてお礼にくる。そしてチルチルと話すと、すぐに鳥は外に飛び去り、物語が終わる。娘とチルチルが青い鳥をともに探す、あらたな世界が続くように
(ずっと踊っていたい) できるだろうか?
日時:2022年11月3日-5日
会場:両国門天ホール
演出・出演: 上本竜平
振付・出演: 永井美里
楽曲・音響: 西川裕一
振付助手: 杉本音音
制作: 根岸佳奈子(百景社)
公演Webサイト:https://note.com/aapa/n/n325645bb7a59
主催:一般社団法人百景社×AAPA文化庁「ARTS for the future! 2」補助対象事業
百景社アトリエ レジデンス・アーティスト事業 2022
上演作品より抜粋した、ダイジェスト映像です。
撮影・編集:鈴木ヨシアキ