『からだの対話の場をひらく 2025』

日々の暮らしには、他者との違いから生まれる緊張や衝突、そして不安が伴います。そこにある「疲労」を解きほぐし、心身の「回復」につなげる取り組みとして、9月~11月に対話とからだのワークショップを行います。

12月には、葛飾北斎が厄を祓う日課として描いた逸話が残る『日新除魔図』に着想を得て、未知な世界に一つ一つからだで出会う「こども」の姿を糸口にワークショップとパフォーマンスを行い、変わり続ける日々にゆだねることで「疲労と回復」に応答を重ねていく場をひらきます。

【各内容の詳細・お申込み】
「10月・11月 ワークショップ」単発受講でのご参加受付中です!
「12/5(金)~7(日) ワークショップ&パフォーマンス」

■ワークショップ参加者募集!

【会場】すみだ生涯学習センター (ユートリヤ)(墨田区向島2-38-7)

家族や子ども、パートナーや友人、仕事や活動の場など、他者と『ともに暮らす』ときに感じる「疲労と回復」をテーマに、ワークショップを行います。

他者との違いから生まれる不安や緊張は、素直に言葉にし難いからこそ、無理をすることで疲労が生まれます。そしてそれは、お互いに感じていることだとあらためて意識するところから、自分だけではなく「他者とともに回復すること」に取り組んでみます。

■内容
当事者研究の手法をもとに、子育てが始まったAAPAの上本と永井のこの数年のエピソードを皆で聞くことから始めます。そして参加者それぞれの経験も重ねながら、他者と『ともに暮らす』ときに感じる「疲労と回復」について、言葉やイメージを共有していきます。

次にダンスのコンタクト・インプロビゼーション(CI)のワークを通じて、他者とともに動くときに、どのような感覚・感情が「からだ」や「非言語」として表れてくるのか、皆で共有します。
最後は12月に向けて、プロジェクトメンバーが葛飾北斎の『日新除魔図』をヒントに取り組む「日々の習慣として、からだを意識し直す動き」を、皆で体験します。

『日新除魔図』は北斎が83歳のとき、自身を苦しめていた悪孫の厄除けをきっかけに、獅子や獅子舞などを日課として描いたものと言われています。
日々の疲労と、回復につながる「習慣としての行為」が、他者とともに新たな気づきを得る時間になることに興味がある方の参加を、お待ちしています。

■日時
①木曜コース (14:00-16:00):9/11(木)、25(木)、10/16(木)、10/23(木)、11/20(木)、11/27(木)
②日曜コース (13:30-15:30 / 16:00-18:00):9/14(日)、10/19(日)、11/16(日)
*各コース「2時間×6回」の『通し受講』の申込を優先します。
*受付開始は15分前

■講師:上本竜平寺社下茜

■料金:18,000円/通し受講、3,500円/単発受講

■定員 各回15名程度 ※通し受講優先

■お申込方法
以下リンク先の申込フォームに必要事項を入力の上、送信ください。フォーム受領後、受講料の振込先のご案内をメールにてお送りいたします。ご案内メールが届かない場合は、お手数ですが aapajp@gmail.com までお問い合わせください。
【お申込フォーム】https://forms.gle/cVFiv3QdvtB1D9qb8

■お問合わせ先:aapajp@gmail.com

12/5(金)~7(日) ワークショップ&パフォーマンス 

【会場】YKK60ビル AZ1ホール(墨田区亀沢3-22-1) 

①ちいさなこどもと大人のためのワークショップ
対象:未就学児とその保護者、内容に興味のある大人の方

からだの感覚をひらいて、自分や、他者や、世界と出会う。自分のまわりにも、自分の内にもある「こども」に意識を向けながら、「こども」と「おとな」がともに動き、ふれあい、つながることから、新たな創造性を見つけていきます。普段の日常では子どもに接する機会がない方も、ぜひ参加してみてください。

日時:12/6(土)、7(日) 10:30~11:30
講師:永井美里
参加費:各回 1500円 (未就学児は無料) *要予約・事前振込
お申込フォーム【申込期日:11/30(日)】

②大人向けワークショップ
対象:中学生以上

コントロールのできない「疲労と回復」だからこそ、生まれるもの。いつの間にか離れていて、またつながることがいつあっても構わないという思いで、自分の内にある「こども」と同じように、他者や場に触れること。からだを一つ一つ確認するワークから始めて、バラバラに放していくところから、他者とともに動くことにつなげていきます。

日時:12/6(土)、7(日) 13:00~14:30
講師:上本竜平
参加費:各回 2500円 *要予約・事前振込
お申込みフォーム【申込期日:11/30(日)】

③パフォーマンス

厄を祓う日課として描かれた『日新除魔図』の獅子や獅子舞の「こども」の動きのような軽さには、他者とともに暮らす社会に伴う「疲労」を放し、自身の素直な感覚を「回復」する日々を繰り返す、北斎の有様が表れているように感じます。
この『日新除魔図』に着想を得て、「他者や場が自分に求めるものと、自身が感じるものとの違い」がもたらす緊張や不安を入口に、変わり続ける日々にゆだねることから「疲労と回復」に応答を重ねるダンスと音楽のパフォーマンスを行います。

演出・出演:上本竜平
出演:永井美里シマダタダシ、神保治暉、寺社下茜
演奏:中野志保
舞台監督:星善之

日時:12/5(金) 14:30 開演、6(土), 7(日) 15:15 開演
※当日券の受付開始は開演30分前、開場は開演15分前

料金:
一般 3500円(当日4000円)
25歳以下 2500円(当日3000円)
高校生以下 1500円(当日2000円)
ご予約:aapajp@gmail.comへご連絡ください。

プロジェクトメンバー

AAPA代表。1980年生まれ。舞台の企画・創作・演出、日の出町団地スタジオの講師の他、様々な場所でダンス経験や障がいなどの有無に関わらず、からだを通じて気づきを広げる場づくりに取り組んでいる。
活動①:墨田区の福祉作業所でのワークショップレポート
活動②:静岡市での『触れて感じてワタシのダンス』ワークショップ動画
AAPAメンバー。ダンサー、ダンス・ボディワーク講師。1983年生まれ。英国ミドルセックス大学ダンス学部卒。桜美林大学非常勤講師。自然の近くで暮らしたいと2023年に東京から千葉の外房エリアへ引越し、出産を経て、踊りと暮らしをつなぐ実践を探求中。
寺社下茜
Jisyage Akane
1996年生まれ。紛争解決への関心を出発点に、先住民文化や実践者から学び、身体と社会、生態系、見えないもののあいだにあるダンスを探究。古民家暮らしをしながら、通訳や企画を通じて多様な場づくりに関わる。
NPO法人セブン・ジェネレーションズ理事。
シマダタダシ
Shimada Tadashi
ダンサー。1986年生まれ。日々の生活にまみれたパーソナルな身体性や感情の記憶をベースに、今この瞬間にただ存在するということのリアリティを探求し、即興を軸に活動。
打楽器奏者。1994年生まれ。昭和音楽大学院音楽研究科修士課程修了。マリンバの独奏、舞台芸術作品への音づけ、マリンバ の普及を軸に活動。エリア51、旅するたたき場、フォニックス・レフレクションに所属。

主催: AAPA、「隅田川 森羅万象 墨に夢」 実行委員会
共催:墨田区
協賛:東武鉄道株式会社
※「隅田川 森羅万象 墨に夢」実行委員会 事務局は(公財)墨田区文化振興財団が担っています。