2024年のスタジオでの年末WSは、動く前に考えることの多い日常をゆるめることをテーマに、あらためて素直にからだの動きに意識を向ける3つのプログラム、『ボディワーク』『コンタクト・インプロ(CI)』『インプロビゼーション』を行います。
今年のAAPAはスタジオ以外の場所でのワークショップやプロジェクトも多く、より様々な立場の人と「からだを感じることで、生まれる動き」を体験・共有し、対話をすることに取り組んだので、そこでの気づきも活かした内容にしたいと思っています。
スタジオは初めての方も、内容に興味がありましたら、ぜひご参加ください。ダンスの経験はなくて大丈夫です。日々の日常のなかでのからだの気づきに関心がある方、ダンスや演劇などからだを使った表現を深めていきたい方、どちらの形にも体験いただきたい内容です。単発での受講も可能です。何かご質問がありましたら、お気軽にお問合せくださいませ。
会場:日の出町団地スタジオ
料金:各回 3000円(要予約/2回目以降は500円引き)
講師:上本竜平
スケジュール: 12/28(土)~30(月)
①10時半~12時半 ボディワーク
②13時半~15時半 コンタクト・インプロ (CI)
③16時~18時(※12/28, 29のみ) インプロビゼーション
からだに触れたり、揺らしたりしながら、呼吸・皮膚・筋肉・骨などの動きや質感など、からだの内側にあるものを丁寧に確かめることから始めるワークです。その延長で床や空間など外側にあるものに感覚をひらいて、からだの内側と外側をつないでいく流れが動きになることを確かめ、深めていくことを目指します。
▼各回のテーマ
28日:呼吸と骨への意識
29日:伸張と脱力(リリース)
30日:重心移動と足運び
相手のからだに触れ、質感や重さなどを感じながら動いていくことで、自分の動きが「動かされていく」ものへと認識が変わっていくのを体験します。他者とのからだの合わせ方、重心の取り方など、CIで共有されている基礎的なテクニックを確認するのと同時に、自分と相手との間に生まれているその場限りの感覚や流れに意識を向けることに重きを置いて、進めていきます。
▼各回のテーマ
28日:触れる/触れられる
29日:委ねる/支える
30日:重心をあわせていく
「ボディワーク」と「CI」の両方の要素を大事にすると同時に、その場に異なる複数の人がいて空間を共にすることで生まれる動きを通じて、気づきや発想を広げていきます。
「触れている」ことの前後には「離れている」ことがありますが、日常でもひとによって、何を「触れて/離れて」いると感じるかは違います。それぞれの認識が異なることで生まれるズレや変化を、埋めようと近づくことと、無理せず離れたままでいることの、どちらかではなく「どちらも」同時にあり続けることに、意識を向けてみます。明確なラインで切り替わるものとして動きを捉え、硬くなってしまうのではなく、矛盾するものの間にある曖昧なグラデーションの変化そのものを、動きとして捉えてみます。
▼ 各日のテーマ
28日:「触れる」前から触れてみる
29日:「離れる」前から離れてみる